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インタビュー & 特集

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INTERVIEW!現代能楽集Ⅷ『道玄坂綺譚』平岡祐太さん×水田航生さん Part.2

三島由紀夫×野村萬斎×マキノノゾミの異色のタッグによる「現代能楽集」シリーズ最新作。『卒塔婆小町』と『熊野(ゆや)』の2編を1本の芝居に書き下ろした『道玄坂綺譚』に出演するのは、三島ファンを自認する平岡祐太さんと、三島作品への出演経験もある水田航生さん。稽古に入る前のタイミングでお話をうかがいました。(文/小柳照久 撮影/熊谷仁男 スタイリング/石橋修一〈平岡祐太〉 吉本知嗣〈水田航生〉 ヘアメイク/山口淳)

INTERVIEW & SPECIAL  2015 10/15 UPDATE

(Part.1からの続きです。Part.1はこちら

――平岡さんは三島由紀夫ファンということですが、三島作品の魅力とはどんなところにあるんでしょうか?
平岡 三島由紀夫さんの作品もそうですが、まず三島由紀夫さんという男の人生に興味をひかれました。官僚の息子に生まれ、自分も官僚になりながらも小説を書き、ボディビルを始めるという不思議な展開に「何なんだ、この人は?」と興味を持ちました。彼の作品はエッセイから入りました。『不道徳教育講座』という著書があって、彼の考えることが面白いなと思って。読者を納得させるエネルギーと力がある。あれは何なのかを知りたいです。なぜそんなに強く伝えられるのか。戦争が始まり、自分も若くして死ぬと思っていたみたいで、死生観とか美意識とかが強く出てるんです。だから『卒塔婆小町』にしても、ベンチに座ってる恋人たちに対して「あいつらは死んでいる、私の方が生きている」といったようなことを老婆が言ったりするんでしょうね。

――その文章を音にして伝えるのが役者という仕事ですね。
平岡 僕たちにとってみたら、今は使われていない昔の言葉はちょっと神秘的なところがあるので、幻想に飛んだシーンで空気感の違いが出ればいいなと思います。
水田 以前、三島由紀夫作品(『金閣寺』)をやらせていただいて、彼がどんな人か調べた時期があったんですが、すごく素直に自分を出す人なんだなと思いました。セリフの端々に「俺はこう言いたいんだ」という思いが隠れていて、殴り書きなのか丁寧に書かれているのかわかりませんが、文字にぶつけているのが感じられて。三島由紀夫さんの生き様が文章にあらわれているという印象です。僕も原作を読んだ時に、平岡さんが指摘した『卒塔婆小町』の老婆のセリフは「俺はこう思っているんだが、どう思う?」っていう、三島さんからのメッセージだと感じました。三島由紀夫自身がピュアに生き抜いて、最後に割腹自殺をしてしまって。彼の最後の演説の映像も観たんですけど、「わかってくれよ。なんでわかんないんだよお前ら!」という彼の思いが強くて胸が痛くなりました。そのような方が書いた文章は力を持っているので、役者はそれを音にして表現するときに責任感を持たないといけないと思っています。

――そんな三島作品を現代版として作りかえるのは、劇作家・演出家であり、テレビの脚本など映像分野でも活躍しているマキノノゾミさんです
平岡 以前、マキノさんの『淋しいのはお前だけじゃない』(2011年)に出演しました。稽古場では、演じ手が出してくるものに対して、まず受け取ってから、「こうしよう!」と芝居のプランを出してくださる方でした。緻密に決められたものを求められる場合もあるかと思っていたんですが、演じ手が出してくるものを活かそうとしてくださいました。
水田 マキノさん演出作品は初参加です。役者が出すものを待ってくださる方ならば、演出家のイメージ以上のものを出して、それに応えていきたいなと思います。実際できるかはともかくとして、「やってやろうじゃないか」という気持ちでぶつかっていきたいです。
以前『金閣寺』に出演した時、「三島由紀夫、絶対観に来てるよ」と出演者内で言っていたんですけど、平成版として「近代能楽集」を再び上演するとなったら、また観に来てくれるかも(笑)。
平岡 良い意味で現代に生まれ変わっていて、三島由紀夫さんが好きな方も、きっとビックリする作品です。「能楽集」と聞くと難しいイメージもあるかもしれませんが、設定も現代ですし、楽しんでもらえるものになると思います。
水田 どのような作品になるのか、出演者としてもワクワクしています。

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平岡祐太(ひらおか・ゆうた)
1984年生まれ、山口県出身。第15回『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト グランプリ』受賞。『スウィングガールズ』(2004年)で映画デビューし、第28回日本アカデミー賞・新人俳優賞を受賞。以後、絶えず多数の映画やTVドラマに出演。『ゴッドハンド輝』(2009年/TBS)で連続ドラマ初主演。『龍馬伝』(2010年/NHK)で初の大河ドラマ出演など幅広く活躍中。主な映画出演作品に『NANA』『チェケラッチョ!!』『真夏のオリオン』『しあわせのパン』『人生、いろどり』『キッズ・リターン 再開の時』など。TVドラマ出演作品に『プロポーズ大作戦』『ファースト・キス』『TOKYO エアポート東京空港管制保安部』『安堂ロイド~A.I knows LOVE?』『家族狩り』など。舞台出演は『相対的浮世絵』(2010年/G2プロデュース)で初舞台、『天守物語』(2011年/新国立劇場)以来4年ぶりとなる。

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水田航生(みずた・こうき)
1990年生まれ、大阪府出身。俳優として数多くの舞台、ドラマで幅広く活躍。近年の主な舞台出演作品に、『オーシャンズ11』『ロミオ&ジュリエット』(小池修一郎演出)、『VAMP~魔性のダンサー ローラ・モンテス~』(岸谷五朗演出)、『金閣寺』(宮本亜門演出)、『サンセット大通り』(鈴木裕美演出)などがある。映像作品では、NHKドラマ『さよなら私』、韓国ドラマ『となりの美男<イケメン>』レギュラー出演などで活躍。世田谷パブリックシアター主催公演では2015年2月『マーキュリー・ファー Mercury Fur』(白井晃演出)で陽気ながら哀しい青年ナズを熱演し好評を博した。

STORY
舞台は、東京。とある繁華街の中のネットカフェ。映画監督を志す従業員のキイチ(平岡祐太)は、ネットカフェに長期滞在する年齢不詳の女、コマチ(一路真輝)に興味を抱く。彼に促され、コマチは往時を振り返る――。また、同じネットカフェにてその日暮らしをする家出少女ユヤ(倉科カナ)のもとに実業家のムネモリ(眞島秀和)が現れる――。『卒塔婆小町』と『熊野』、そして現実と幻想が入れ子構造のように重なりながら進んでいき、観ている者をこの世界ではないどこかへといざなう幻想譚。
コマチ(一路真輝)…ネットカフェで暮らす年齢不詳の女。幻想の中では洋館の女主人。
キイチ(平岡祐太)…ネットカフェの従業員。幻想の中では洋館の女主人の恋人・深草貴一郎。
ユヤ(倉科カナ)…ネットカフェで暮らす少女。幻想の中では男性の庇護のもと美しく成長した女性・熊野。
ムネモリ(眞島秀和)…実業家。幻想の中では熊野を所有する男性・宗盛。
カオル(水田航生)…ネットカフェの従業員。キイチの後輩。幻想の中では熊野の恋人・薫。

現代能楽集Ⅷ『道玄坂綺譚』
三島由紀夫作 近代能楽集『卒塔婆小町』『熊野』より
作・演出:マキノノゾミ
企画・監修:野村萬斎
出演:平岡祐太 倉科カナ 眞島秀和 水田航生 根岸拓哉 富山えり子
粕谷吉洋 神農直隆 藤尾勘太郎 奥田達士 長江英和  一路真輝
日程:11月8日(日)~21日(土)
会場:世田谷パブリックシアター
公式サイトhttp://setagaya-pt.jp/

 

 

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