インタビュー & 特集
mag special INTERVIEW! 『貴婦人の訪問』涼風真世さん
早くも来年秋の再演が決定した、9月13日まで公演中のミュージカル『貴婦人の訪問』で、億万長者の未亡人クレア役を演じる涼風真世さんにお話をうかがいました。
(撮影/熊谷仁男、文/小柳照久、ヘアメイク//寺内晶子(MINX))
INTERVIEW & SPECIAL 2015 9/10 UPDATE
――今回、涼風さんが演じられるクレアはどんな役どころなのでしょうか?
クレアは17歳の時にアルフレッドと恋に落ちるのですが、裏切られ、ギュレンの街の人たちにも裏切られ、街を追われてしまう。そして彼女は娼婦に墜ち、やがて大富豪に出会い、ビジネスウーマンとして成功してギュレンの街に戻ってくる。正義をただす為に……怖いですね。「女は忘れない」んです。死ぬまで……。
――ミステリアスな女性として、その存在感で舞台に君臨する役です。
日本初演。今までのどの役より難しいと思っています。私自身もとてもやり甲斐があると感じています。心と身体に傷を負ったクレアの身体の傷はどこにあるのか、左右、どちらの足を引きずるのか、杖はどのようにつくのか、その傷は癒えていないのではないか等、作りこんでいきたいと考えています。
――ラストがスッキリ爽快ではなく、色々と考えさせられるミュージカルです。
自分の正義を完結させてしまったクレアがこれからどうやって生きていくのか。それをお客様に問いかけ「自分だったらどう対処するだろう? どうやって生きていくだろう?」とシミュレーションする感覚を体感できる作品だと思います。
――壮絶な生き方の女性ですが、そんな役を演じることをどう感じてますか?
理解はできます。「正義というの名の復讐」を思い続ける彼女は正義を正すことが生きる証だと思うので、私はクレアを体感しながらクレアとして生きたいと考えています。
※インタビューのロングバージョンは『omoshii mag vol.3』 でお読みいただけます。