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連載

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第11回ゲスト「豊永利行のオレ哲学」第3週

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連載対談「川本成のオレ哲学」(略してオレ哲)。11回目のゲストは、俳優であり、声優であり、歌手でもある豊永利行さん! 20代から30代になって変化したトッシーのスタンスとは? 一見プロレス話のように見えて、実は演劇論!?

COLUMN  2015 4/24 UPDATE

 川本:トッシーは、20代はこうだった、30代はこうしたい、という目標はボンヤリとでもあるの?

 

豊永:20代は結構、尖ってたなと思います。「わかりました~」と言いつつもやらないとか。

 

川本:なるほどなるほど。

 

豊永:この業界にいるからには、ビッグになりたい、有名になりたい、というのはもちろんあるんですけど、どういうふうに有名になるのかって考えていた時期があって。自分の自我を押し通してそのまま有名になれるのかどうか、昇り詰められるのかどうか、と。

 

川本:なるほど。

 

豊永:それとは別に、企業さんなどがくださる仕事に対して、その人たちが自分をどうプッシュしたいのか、どうみせたいのか、そういうことを汲み取った上で、つまり皆さん方の意思を尊重して有名になるという方法があるなぁと考えていたんです。二つは全然違う方法だけど、どちらも有名になる方法ではある。

 

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川本:うんうん。

 

豊永:僕は今まではわりと言うことを聞いてるふうに見せかけて自分のやりたいことをやってたんです。でも、それはわがままだったと思うから、30代は一回ちょっと、数年間だけでも先方さんが何をやろうとしているのか考えた上で、行動してみようかなと。いわゆる自我を消してみる方法を試してみよう と。

 

川本:はぁ~なるほど。

 

豊永:今まで自分の道を突っ走ってたんですけど、一回ちょっと流されてみようかな と。

 

川本:全力で乗ってみるってこと?

 

豊永:そういうことです。今年、来年は波に乗っかってみようかなって思ってます。

 

川本:すごいな~。10年前に俺もそれに気づけばよかったな~。

 

豊永:(笑)。そういう時代になってきてるんじゃないかな。自分がやりたいことだけをやってるんじゃ生きていけない業界になってきてるんじゃないかなって。

 

川本:うーん。

 

豊永:単純にどういう企画でどういう風に売り出したいのかを考えなければならない時代になってきたんじゃないかと思います。

 

川本:自分に対してのニーズだね。

 

豊永:そのニーズに乗っかってみようかなと。果たしてそれがうまくいくかどうかは分からないですけどね。

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川本:ここ2、3年のトッシーの行動って、ものすごく身軽だなぁと思う。いろんなところに前向きに乗り込んでいっているというか。そういうところにも関係してるの?

 

豊永:そうですね。選り好みせずに来た仕事はやるようにしてます。といっても、前からそんなに選り好みはしてないですけど(笑)。その仕事をやったときに、どういう風に見えるのかっていうことに対しては、ちょっと変わった気がします。

 

川本:若いときから、特に悪態ついている印象もないよね?

 

豊永:そうですね。ただ、尖ってるときって誰と接していようが「自分が一番」って思うじゃないですか。

 

川本:うんうん。

 

豊永:自分が一番っていうことに対してアプローチの仕方っていろいろあると思うんです。そのアプローチの仕方が変わってただけ の話なんじゃないかなと。

 

川本:なるほどなぁ。面白い話だなぁ。

 

豊永:昔は人を見下す感じで接していたことも結構あったので。

 

川本:本当!?

 

豊永:若かったので気遣いなんてわからないというか、できるできないだけで判断して、できない人には「ちゃんとしろよ!」と厳しいことを裏では言っていたんですよ。

 

川本:へぇ。

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豊永:でも、みんなそれぞれポリシーがあって、この業界を一括りで芸能界って言ってるけど、そんな中でもいろんなジャンルの人がいて、自分が思っているビジョンとまったく別のベクトルで考えてる人もいることも分かると、俺、ずっとおこがましいことを言ってたんだなって思って反省したり。

 

川本:受け入れられるようになったってこと?

 

豊永:そうですね。

 

川本:一段階段を上ったというか、キャパが広がったんだね。

 

豊永:はい。これが、丸くなるってことなのか、と思いながら。

 

川本:30歳じゃん! まだ(笑)。

 

豊永:まぁ、まだまだひし形ですけど(笑)。

 

川本:マジで!? 俺なんて、まだエヘン虫みたいな形だよ(笑)。

 

豊永:(笑)。 ギザギザで形留めてないじゃないですか!

 

川本:ゴロゴロになっちゃってるよ。

 

豊永:素敵です(笑)。だから、俺、成さんが好きなんですよ!

 

川本:『グレイトフルデッド』のときは、俺もその2、3年前から自分を崩すというか戦ってたんだよ。そんなときにトッシーとやりたいなと思ったんだよね。

 

豊永:ビックリしましたけどね。何で成さん、俺に声をかけてくれたの?って思いましたよ。

 

川本:俺もずっと自分だけでやってると思ってたのよ。でも、結局みんながいないとやれないとわかった。一人じゃやれない、周りにいる人と一緒にやろうって。そのときに『テニプリ』で付き合いが長かったトッシーがいた、と。

 

豊永:僕もあの舞台で、「みんなで作っていくものなんだ」と意識しましたね。僕はそれまで「みんなで作っていく」っていう意味の解釈を間違ってたという気がしたんですよ。

 

川本:というと?

 

豊永:昔から僕は舞台をやってたので、そのときから「みんなで作るもの」ということも頭ではわかっていたんですが、商業演劇では「みんなで作る」といっても、いろんな職種の人が集まって作る、劇団みたいに上下関係が存在しないフラットな舞台が増えているんです。だから、何でも厳しく言い合うという感じではないんですよね。それが『グレイトフルデッド』のときは違ってた。

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川本:俺は、舞台はプロレスだなと思って。だから、いいプロレスがしたいなと。

 

豊永:ああ。

 

川本:プロレスって、巌流島みたいに二人っきりじゃ成り立たないんですよ。観客がいなくちゃ。それで戦うんだけど、いきなりぶちのめしちゃったらだめだし、あんまりやりすぎると相手が死んじゃう。60分2人で戦って、勝った人も負けた人もどっちもスゴイって言うのが、一番理想。

 

豊永:はい。

 

川本:それで、「この人たち、よくまぁ60分戦って、それでいて倒れずに立っていて、しかも相手のことを称えたなぁ」という感覚が全体的に広がって、会場が一体になって、お客さんも見てる側として盛り上げたなぁという充実感を得られる。

 

豊永:はいはい。

 

川本:僕らのやっている演劇もそれに近くて、格闘技じゃなくてプロレスなんだよね。ただ、仕事のなかにはね、違う人が入ってくることあるでしょ。だからケガすることもあるんだよね。

 

豊永:そうですよね。ボクサーとかムエタイ選手とかがプロレスに入ってくる、みたいな感じ。

 

川本:そうそう。難しいよね! そこで本気でやったらなんとかなるっちゃあなるけど、難しいのは、そのせいで自分たちの価値を下げたくないってこと。

 

豊永:うんうん。

 

川本:プロレスラーとして、プロレスの価値を下げちゃうのはいただけない。

 

豊永:「なんだ、プロレス、やっぱ弱えーじゃん!」ってなるのは、避けたい。

 

川本:そうなんだよね。目指してるところが違うものなんだから。なのに、プロレスと格闘技が一回混ざっちゃったときに、プロレスが弱いって言われ始めちゃって。「違うんだよ! プロレスが目指してるところは、ウケることなんだから」って声を大にして言いたかった。

 

豊永:(笑)。

 

川本:これが、演劇業界のテーマでもあると思ってますよ、正直。

 

豊永:いや~、これ深い話ですよ!

 

川本:そうだよ。深いよ! 伝わるかな~、この感覚!

 

豊永:この人たち、なに? プロレスの話してんの?って思われてますよ、きっと(笑)。

 

川本:(笑)。一番は、プロレスラーは、プロレスラー以外と試合をするべきじゃないと思ってるんです、俺は!

 

豊永:まだ、プロレスで引っ張りますか(笑)。

 

川本:プロレスラーは、いいプロレスをわかってくれるプロレスラー、もしくは格闘家でもいいけどちゃんといいプロレスをわかってくれる人とやるべきなんだよね。難しいよね。

 

豊永:そうですね。それなのに主催する企業側が、プロレスラーの人なのか格闘家なのかよくわからないで混ぜちゃうことがあるじゃないですか。一括りにして。

 

川本:ある! そういう時が一番やっかいだ!

 

豊永:そうなんですよ。この業界も同じように一括りにされてしまうと困ることが多いということです。

 

川本:演劇業界で糸口を見つけられないときは、いいプロレス、いいプロレスラーを見ればいいってことだ(笑)。

 

豊永:(笑)。

 

(4週へ続く)

 

ゲスト・プロフィール 豊永 利行(とよなが・としゆき)
10歳の時に初舞台を踏み、現在は、俳優・声優・歌手・パーソナリティとして幅広く活動。現在出演中の作品は、アニメ『デュラララ!!×2 承』『東京喰種』『アイカツ!』WEBラジオ『デュララジ!!×2』『グルラジ』『B-GENERATION』その他、ゲームやキャラクターCD(歌唱/ドラマ)など多数出演中。
自身の音楽制作活動として、2013年9月~2014年月まで毎月ライブ「豊永屋」を開催。
2014.4.30にインディーズでアルバム「MUSIC OF THE ENTERTAINMENT」(全13曲中12曲が作詞作曲。他1曲は作詞のみ。)をリリース。
その後、2014.12.17にメジャーデビューシングル「Reason…」(PS Vita「デュラララ!!Relay」主題歌)をリリース。

ホスト・プロフィール 川本 成(かわもと・なる)
欽ちゃん劇団1期生として在籍。1994年“あさりど”結成。主な出演番組としてTV『笑っていいとも!』9代目いいとも青年隊、『王様のブランチ』他、TV・ラジオ・舞台に多数出演。現在はTV『スタイルプラス』、ラジオ『ナルウザクスダの!』へのレギュラー出演や、アニメ『テニスの王子様』、『遊戯王デュエルモンスターズGX』、『GON』、『義風堂々!!』他で声優として活躍の場を広げ、舞台では『小堺クンのおすましでSHOW』、『男子はだまってなさいよ!「聖バカコント」』、『ブルドッキングヘッドロック「おい!キミ失格!」』他、自ら『時速246億』を主宰し、定期的かつ精力的に舞台をプロデュースしている。趣味の分野では映画好きで、大の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」ファン。この作品を語らせたら右に出る者はいない、と本人が自負している。(あくまでも本人が)

 

★豊永利行さん出演情報です★
<イベント>
●4/26「ツキプロフェスタinラフォーレ原宿」(都内)
http://tsukiuta.com/information
●5/1・2「FIREFLY ACG FESTIVAL ‘2015」(中国・広州)
http://www.fireflyacg.com/
●5/17「シュウマツLIVE」「王様ジャングル」(北九州市小倉)
 http://jungle-scs.co.jp/king/event0061.html
●5/31「東京喰種√A」キャスト出演イベント(都内)
 http://www.marv.jp/special/tokyoghoul/event17.html
●6/20・6/21「ACTORS スペシャルイベント~天翔学園修学旅行~」(大阪/名古屋)
 http://actorsmusic.jp/event/
<朗読劇>
朗読劇「魔導師は平凡を望む」
日時:5月23日(土)18:00、5月24日(日)13:00/17:00
劇場:埼玉・彩の国さいたま芸術劇場
出演:名塚佳織、黒羽麻璃央、渡辺和貴、豊永利行、大河元気 他
チケット:5,800円(全席指定・税込)/イープラス、カンフェティ、アニメイトTVにて発売中

<GAME/ドラマCD他>
「MARGINAL#4 LAGRANGE POINT」http://marginal4.net/cd/lagrange_point/
「初恋の歌」http://hatsuuta.jp/character01.php
「アイ★チュウ」http://www.i-chu.jp/
「ツキウタ」http://tsukiuta.com/
「ACTORS」http://actorsmusic.jp/
他多数出演中。

★川本成さん出演情報です!★
<舞台>
月刊「根本宗子」第10号『もっと超越した所へ。』
日程:5月9日(土)~17日(日)
劇場:下北沢ザ・スズナリ
作・演出:根本宗子
出演:根本宗子、梨木智香、大竹沙絵子、あやか、
   川本成(時速246億)、小沢道成(虚構の劇団)、猪股和磨(ぬいぐるみハンター)、土屋シオン
チケット:前売(指定席)¥3,800 前方自由¥3,500 当日¥4,000/ローソンチケット、こりっちチケットにて発売中

<イベント>
恋文の日☆昼の部「ナルウザクスダの!」公開収録Vol.10
日時:5月23日(土)13:00
会場:阿佐ヶ谷ロフトA
出演:川本成、UZA、楠田敏之
ゲスト:未定
チケット:前売・当日共¥2,100(全席自由・整理番号付き)※別途飲食代必要
     ローソンチケット<Lコード31748>にて発売中

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