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第10回ゲスト「新谷真弓のオレ哲学」第2週

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連載対談「川本成のオレ哲学」(略してオレ哲)。10回目のゲストは、ナイロン100℃所属の女優であり、声優としても活躍中の新谷真弓さん! 個性的で魅力的な小悪魔女優・新谷さんの根底にあるのは“オモシロ”!?

COLUMN  2014 11/10 UPDATE

川本:最近、演劇の人たちと話していて気付いたんだけど、僕がナイロン100℃を観て衝撃を受けて、これが好きなんだ!と思った時期って、お笑い界では、「下手だからオモシロイ」「ダメってのがオモシロイ」いうのがウケてたタイミングだったんですよ。

 

新谷:ああ。

 

川本:もちろん、それがいいとか悪いとかいうんじゃなくて。ただ、どちらかというとプライベートを笑うっていうか。そこがあんまり好きじゃなかったのかなっていうのが、後々わかったんですよね。演劇の方がしっくりきた。皆さん、腕があるというかね。

 

新谷:そうなんだ。

 

川本:ブレてないな、この人たち。って思った。

 

新谷:そうですね。ブレたらやめますからね(笑)。シュールなこととか極端なこととかを、劇団ではやらなくちゃいけないから。気持ちじゃないんですよ。「僕は僕の気持ちで、等身大の自分を…」みたいなこと言ってる人は、もう、ナイロンには合わないから。

 

川本:「等身大の自分」の人は合わないんだ?

 

新谷:そういうのは必要ないですからね。まぁ、できるに越したことはないですけど「今の僕のありのままをKERAさんに受け入れてもらいたくて」とKERAさんに言ったって、そんなのKERAさんも困りますよ、ねぇ(笑)。欲してないから。

 

川本:重い(笑)。

 

新谷:そんなことより、まず脚本をちゃんと演じられて、ナンセンスでシュールなギャグを成立させられる技やセンスがないと。

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川本:ナイロン100℃は僕にとって、それまで、僕が知ってる概念の「演劇」と「お笑い」、そのどっちでもなかったんですよ。

 

新谷:そうかもしれないですね、ウチは。

 

川本:こういうジャンルがあったんだ、って。それまではまったく知らなかった。

 

新谷:そうなんだ。

 

 

川本:新谷さんは、ナイロンに入って結構すぐに活躍したから、他からも声が掛かったでしょ?

 

新谷:そうですね。20代半ばぐらいから、いろんな所からお話いただくようになって、ちょこちょこ出るようになったかな? 今はナイロン100℃も劇団として大きくなったから、本数もそんなにやらないので、他所に出ることの方が多いですけどね。

 

川本:他所に出るのって好きですか?

 

新谷:私はナイロンで純粋培養の人間だったから、KERAさんがすべて。今でもそうですが、KERAさんに教わったことがすべて一番面白くて、カッコいいことだと思ってるんですよ。そのせいで、昔は、同年代とやると、「ダサイ!」とか思っちゃってた。演出にしろ役者にしろ、いつもちょっと年上のカッコいい人たちとやってたから、ねぇ。

 

川本:ああ。

 

新谷:それこそ「ありのままの自分で」、とか言われると「いやーーーー!」って(笑)。

 

川本:もうやめて!(笑)。

 

新谷:オモシロはどこ!?(笑)。

 

川本:あ! オモシロが欲しいんですね!

 

新谷:そうそう。

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川本:くだらないことが好きなんですか?

 

新谷:くだらないことも好きですね。くだらないことと耽美を両立させたいんですそんな劇団はないですけど(笑)。

 

川本:ないのか!

 

新谷:そんなわけで、20代半ばで他所に呼ばれてヒロインをやることが多かったんですけど、そうすると、「ぬるい!」「下手!」「演出があまい!」って、すぐ噛み付いたり、ケンカして飛び出しちゃったりしてましたね。

 

川本:へぇ。

 

新谷:でも、今思うと、それは、その人がその時にやりたかったことなんだから、それを役者がどうこう言うことではないし、呼ばれたからには言われたようにやるべきだったなと。自分の価値観だけが、すべてじゃないわけだから。

 

川本:うんうん。

 

新谷:だから、今はいろんな所に呼ばれても、いろんな人がいるなぁって思うだけで。もちろん「こうした方がおもしろいのに」と思うことはあるけど、その人を否定するようなことはなくなりました。

 

川本:年齢によるもの? 経験?

 

新谷:経験じゃないかな。いろんな人がいるってことが、若いうちはわからなかった。

 

川本:許せるようになってきた?

 

新谷:いろんな種類があるんだなってわかったんだと思う。

 

川本:そうですよね。さんまさんの舞台もやってるじゃないですか?

 

新谷:そうですね。

 

川本:それも、なかなかでしょ?

 

新谷:生瀬(勝久)さんと水田伸生さんの企画で、生瀬さんがナイロン100℃を観てくれていて、呼んでいただいたのが最初だったんですけど。なかなかない経験ですね。

 

川本:どういう心境で行くんですか?

 

新谷:最初はただ普通に、他の客演の舞台と変わらずに行きましたよ。でも「ひょうきん族」とか見て育ってますから、さんまさんと一緒に出れて嬉しいな、とは思ってました。いざ参加してみると・・・。

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川本:どうでした?

 

新谷:小劇場の舞台って普通、本番までに稽古を積み上げて、最初はできなくても本番までにできるようになれればいいじゃないですか。

 

川本:うんうん。

 

新谷:いろいろ試しながら作り上げていきますよね。ダメなこともあるかもしれないけど、いろいろ可能性を探ったりするのが当たり前だと思ってたんですよ。でも、さんまさんの舞台は、笑いの現場に近いお芝居というか、結果を早く出さないといけないんですよ。瞬発力も必要。試してる場合じゃない!ということが多々あって。

 

川本:毎日勝負!みたいな?

 

新谷:そうそう! 毎日、戦場に出かけるみたいな感覚で。そのとき振られたことにオモシロく返せなかったら、もう次の日セリフがなくなる、みたいな状態。

 

川本:うわ、すごい!

 

新谷:でも、まぁ、それもそれぞれの作り方ですから。

 

川本:すごいなぁ。新谷さんは、緊張するんですか?

 

新谷:めちゃくちゃしますよ! 特に初日は年々緊張するようになってきて!トラブルにも弱い!

 

川本:え! 度胸ありそう。

 

新谷:ないないない! 度胸がないからアイデアとか発想でなんとかしようとしてるんです。

 

川本:そうなんですか? そうは見えない。でもね、新谷さんがやっぱりすごいなと思うのは、『theatrical』の稽古場でね、新谷さんの演じる人物が、ちゃんとその人物らしい空気を纏って存在している。その空気の纏い方、空気感が、俺にはないなと思ったんですよ。これこそが新谷さんの真骨頂だと思った。背景が見えるというかね。あの時は、空気の纏い方が、緑魔子的だと思いましたよ。

 

新谷:背景は考えますね。特に登場人物がたくさん出てくるときには、記号的に駒として演じても、コントっぽくなるばかりだから。脚本には書かれてないけど、この人にはこういうドラマがある、というような 膨らみが登場人物にはあった方がいい

 

 川本:考えちゃうわけですか。

 

新谷:想像するのが好きなんですね。セリフに書かれてないことをいっぱいやってますから(笑)。

 

川本:きっと彼女はこうだろう・・・と。

 

新谷:そうだったらオモシロいな、とか、こういう関係性があったらオモシロいなとか、結構考えてやってますね。

 

 (3週につづく)


ゲスト・プロフィール 新谷 真弓(しんたに・まゆみ)
広島県出身。NYLON100℃(ないろんひゃくどしー) 劇団員。
1995年よりケラリーノ・サンドロヴィッチ主宰「ナイロン100℃」劇団員として多くの公演に出演。客演も多く、性別を超え様々な役を演じる。映像作品では持ち前の個性を生かし、声優としても活動。自主企画“おちゃめいつ”を主宰、不定期に公演を行う。
近年の主な舞台出演作は「黒い十人の女〜version100℃〜」(ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出)、「騒音歌舞伎 ボクの四谷怪談」(蜷川幸雄演出)、「ママと僕たち」(村上大樹演出)、時速246億vol.B「theatrical」(川尻恵太演出)等。声優としての出演作はアニメ「キルラキル」(蛇崩乃音役)、「黒執事 Book of Circus」(ウェンディ役)等。
公式サイト http://shintanya.com/
twitter @shintanimayumi


ホスト・プロフィール 川本成(かわもと・なる)
欽ちゃん劇団1期生として在籍。1994年“あさりど”結成。主な出演番組としてTV『笑っていいとも!』9代目いいとも青年隊、『王様のブランチ』他、TV・ラジオ・舞台に多数出演。現在はTV『スタイルプラス』、ラジオ『ナルウザクスダの!』へのレギュラー出演や、アニメ『テニスの王子様』、『遊戯王デュエルモンスターズGX』、『GON』、『義風堂々!!』他で声優として活躍の場を広げ、舞台では『小堺クンのおすましでSHOW』、『冒険者たち』、『男子はだまってなさいよ!聖バカコント』他、自ら『時速246億』を主宰し、定期的かつ精力的に舞台をプロデュースしている。趣味の分野では映画好きで、大の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」ファン。この作品を語らせたら右に出る者はいない、と本人が自負している。(あくまでも本人が)

 

★お知らせ その1★
新谷真弓さん出演舞台のお知らせです!
『ママと僕たち』
日程:2015年2月7日(土)~15日(日)
劇場:AiiA Theater Tokyo(アイア シアタートーキョー)
作・演出:村上大樹(拙者ムニエル)
出演:鯨井康介、平野 良、味方良介、
安川純平、原嶋元久、矢田悠祐/
佐藤真弓、新谷真弓、大村彩子、千代田信一
中野咲希、小林煌真、杉浦樹子、茂木拓也/
今井ゆうぞう/廣川三憲
※シークレットBABY!(日替わり)
前売り開始:2014年12月7日(日)AM10:00
料金:6300円(前売・当日/全席指定/税込)
※チケット取り扱いなど詳細はこちらをご確認下さい。
http://www.nelke.co.jp/stage/mamaboku_fes/

★お知らせ その2★
川本成さんアコースティックライブのお知らせです!
川本成の『フォークとトーク』
日時:2014年11月27日(木)16:00~/19:30~
会場:Live Garage秋田犬
料金:前売・当日共¥2,000(税込・全席自由・整理番号付き)
チケット:予約受付中。詳細はこちらをご覧下さい
http://www.hagimoto-kikaku.co.jp/asarido/reserve/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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