連載

第一回 佐々木喜英さん
『オモシィ・マグ』vol.2の発売を記念して、連動企画『舞台×男子』インタビュー&レポの連載をスタートします! 第1回は、ミュージカル『サ・ビ・タ ~雨が運んだ愛~』に出演中の佐々木喜英さんが登場。
10月18日より28日まで、青山円形劇場で『サ・ビ・タ ~雨が運んだ愛~』が再演中です。今回、新キャストとして出演する佐々木喜英さんにお話しを伺いました。 (撮影/望月 研 文/小柳照久)
COLUMN 2012 10/19 UPDATE
久しぶりにミュージカルに出演することになりました。僕がずっとやってきたのは舞台だし、原点はミュージカルだと思うので、ずっと立ち続けていきたいと思ってます。
家族を溺愛している兄・ドンウクを駒田一さんが、そんな兄貴の生真面目さに耐えられなくて家出していた奔放な弟・ドンヒョクを僕が演じます。実年齢よりちょっと年上の役かな。そんな僕たちの前に登場するのが戸松遥さんが扮するユ・ミリ。三人が繰り広げる笑いあり、涙ありの、心温まる作品です。
兄貴にいろんな事を言われて嫌になる反抗期みたいなもの…今の自分とは近くないですね。でも、昔の自分には近い部分があります。僕、反抗期っていうほど反抗期はなかったんです。それでもやっぱり、親に対してうっとうしいと思うことがちょっとあったので、その時の感情を思い出して役作りをしています。
ドンヒョクがドンウクと7年ぶりに再会して、「やっぱり兄貴は変わっていないな」と歌う曲があるんですが、それまで一緒に暮らしていた空気をかもし出したいと思っています。駒田さんとは今回はじめてご一緒するんですが、すでにずっと前から知り合いだったかのような、そんな感じがしています。僕は一人っ子だったので、今回たくさん甘えさせてもらう予定です。
『サ・ビ・タ』ではピアノを結構弾きます。本当に頑張って練習していますので期待していてください。ピアノは昔習っていたことがあるんですが、ジャズの曲なので、本当に難しい。それも連弾なので、自分のペースで弾けないんですよ。だから一度間違っちゃうと、あとから直して入るのが大変! 先生について教わっているんですが、稽古場でも僕が一人で練習していると、一さんが一緒に合わせてくれるんです。自然に兄弟で弾いてくれる感じになってます。でも、一さんが弾ける方なので、万一、彼が間違っても僕のせいになるんじゃないかと!?(笑)。 二人が心を通わせる大切なシーンで演奏するので、とにかく毎日練習してます。
青山円形劇場は360度客席に囲まれているし、客席も5列しかないし、お客様もお芝居に参加できる距離感が素敵な空間です。今までの正面を意識した芝居じゃなくて、どこから見られてもちゃんとしたものになるよう、リアルな芝居を追及しています。稽古が始まった頃は、どこを見て芝居をして良いかわからない時がありましたが、今は全然大丈夫です! 観にきたお客様が「楽しかったな」と思ってくれたらすごく嬉しいです。
★現在発売中の『omoshii mag』vol.2では、佐々木さんのもっと詳しいインタビューを掲載しています。写真もたっぷり。ぜひお見逃しなく。
[プロフィール]
佐々木喜英
ささき・よしひで
1987年10月4日生まれ、東京都出身。主な出演作として『プライド』『淋しいのはお前だけじゃない』など、さまざまな舞台で活躍。ドラマ『Fallen Angel』や映画『ギャングスタ』など映像作品にも出演している。6月に音楽ユニット「3Peace☆Lovers」を結成。11月に2ndシングル「Love Evolution」をリリース。11月13日にライブ『Live of Lovers』 を行う。12月には『シアタークリエ 5th Anniversary ONE-HEART MUSICAL FESTIVAL』へ出演する。
[公演情報]
ミュージカル『サ☆ビ☆タ~雨が運んだ愛~』
2012年 10月18日〜28日 青山円形劇場
日本語版台本・訳詞・演出:中島淳彦/監修:チェ・ギッソプ
出演:駒田 一 佐々木喜英 戸松 遥
問い合わせ:東宝テレザーブ●03-3201-7777(9:30-17:30)