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連載

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第2回ゲスト『喜安浩平のオレ哲学』第2週

タレントで、舞台・役者・声優・ミュージシャン・プロデューサーとしてマルチに活躍の川本成(あさりど)さんがホストとなって、エンタメ業界のみなさまに聞く、「オレの哲学とは?」。

連載対談「川本成のオレ哲学」(略してオレ哲)。第2回目のゲストは、前回に引き続き、ナイロン100℃の俳優であり、演劇ユニット「ブルドッキングヘッドロック」の作・演出家でもある喜安浩平さんです。前回から、時間がすこし空いてしまって、楽しみにしてくださっていたファンの皆様、大変お待たせいたしました! 今回も、同世代である、お二人のお話は、どんどんディープなほうへ向かっていきそうです!(写真/下坂敦俊、構成・文/中村恵美)

COLUMN  2012 2/24 UPDATE

川本:喜安君は、人の好き嫌いってはっきりしてるの?

喜安

好き嫌いははっきりしてます。ただそれを言わないだけ。

だから意外と、優しいと言われることが多いんですけども。「お前は駄目だから、近づいてくんな」とか言う方が、もしかしたら愛があるのかもしれないし、それはそれでありだと思う。でも、俺は言わない。だけど、自分の中で明確なラインはあります。

 川本:ナイロン100℃にいて、自分でも劇団をやっているでしょ。僕もよく感じるんですけど、僕らの上の世代がいて、僕らの下の世代もワッといる。僕らは、ちょっと下の中途半端な世代でしょ。

 喜安:まあ20代の元気な子はいますよね。

 川本:僕らの世代って、暗いっていうか、どっちに転がればいいのか分からなくなってしまうことがないですか?

 喜安:うんある。

 川本:ちなみにさ、喜安君の同じ世代って言うのは、誰?

 喜安:ナイロン100℃だと、年齢的に同じぐらいの人は、新谷(真弓)さんとか、一つ上に大倉(孝二)さんとか。劇団の中で同期なのは吉増(裕士)さん。吉増さんは同期なんだけど、40歳過ぎてるんで、俺にとってはお兄さんなんだよね。

 川本:吉増さんて、どんどん内藤陳さんみたいになってきたねぇ。

 喜安:木みたいになってきた(笑)俺から見ると、ナイロン100℃のなかでも吉増さんはちょっと特殊な位置にいると思っていて。先輩からも後輩からもイチモクおかれていて。

 

川本:(笑)木だからね。

 喜安:大自然みたいな人だからね。そう考えると、ナイロン100℃の中だと、確かに実は、僕ぐらいの年齢の役者は少ないので。

 川本:だから感覚的に異彩を放つじゃないですか。

 喜安:そうだね。

 川本:僕らの世代は異彩を放ちに行くか、ゴマをすって生きるか。喧嘩理論で言うと、どちらかなんですよ。

 喜安:なんだか難しいな。ナイロンは好きで入っているので、その中で喧嘩をするのがすごく難しい。喧嘩したくない人としなくちゃいけなくなるし、もしも喧嘩するなら、上手にしなきゃいけないと思ってしまう。

 川本:どっちがうまく褒められるかとかいう喧嘩。

 喜安:そうだね。

 川本:センスの積み上げなんだよね。

 喜安:どれだけ巧みに自分を忍ばせていくか、そんな種類の喧嘩だから。面と向かって殴られにもいけないし、やったところでまだまだ勝てないなと思っちゃうし。

 川本:一方で、喜安君の劇団であるブルドッキングヘッドロック。もう20回以上やってるよね。

 喜安:今度で22回目。

 川本:22回もやってるんだ、一度は映像でやったでしょ。あれ何年前?

 喜安:あれは7年ぐらい前。

 川本:色々やってるよね。

 喜安

どうやったら波風がたつか。


スキャンダラスな部分で波風を立てたいわけではなくて、表現の仕方で何とかしたいっていう、妙なプライドがあったんだね。それで、劇団なのに、自主映画撮ってみたり、いろんな形でもがいてた時期がありましたね。

 川本:自主映画なんてすごいよね。よく撮ったね。

 喜安:50分もあったんですよ。僕は脚本書いただけで、監督は劇団の映像担当の篠原トオルってのが撮ったんだけど、逆に今、そういうことができるかっていったら、できないかもしれない。たぶん、今だったらもうちょっと考えて、別の勝負の仕方をするんだろうと思うんだけど、当時はがむしゃらだったからね。

 川本:喜安君は、実験とチャレンジを一生していくと思うんだけど、それに経験則が加わっていく。さらに、喜安君はどんどん実験してるじゃないですか。

 喜安

同じことはなるべくしないようにしてる。

 

川本:ブル(ドッキングヘッドロック)もそうだけど、要は、実験をしながら経験則と照らし合わせて見ていくと、無駄が無くなっていくんだよね。つまり、見やすくなってきてるっていうことなんだけど。

 喜安:うんなんかね、プロレスとかに例えちゃうのはナンセンスかもしれないですけど、

 川本:劇団の名前もブルドッキングヘッドロックだしね。

 喜安:若い頃は一回、こう、ガチな方に心をゆれまして。

 川本:わかるわかる(笑)

 喜安

ほんとに強いのは誰だ!みたいなのを確かめたい時期があるんですよ。


それが演劇にも自分の中にもあって。もっとリアルにとか、もっとめちゃくちゃにとかやりたい時期がある。でもそれを経て、プロレスの、お互いがただただビンタしあってるだけなのに感動を呼んだり、たった一発の必殺技で試合を決められるような説得力に、最終的に思う所があるんです。

 川本:説得力ね。

 喜安:ギミックとか企画とか、そういうのはだんだんどうでもよくなってきた。

今書きたいものを正直に書いたらこうなった

というものを、ただただ劇団員とともにやっている感じです。

 川本:剥きだしたいんだ。

 喜安:そう。以前は喧嘩しに行ってた気分だったんだけど、今は売られれば買うけど、こっちから積極的に売るつもりはない。でも、土俵にあがる気があるならやらせていただきますよ、ぐらいのつもりはある。そういうスタンスでやっていると、すごく楽しいんだね。

 川本:ほう。チョップする気もあるけど受ける気もあるよ、と。

 喜安:受ける気がある。

いつでもチョップしてくれよ!

 

川本:愛すべき駄目なやつはね、だいたいプロレスかロックに例えるんだよね(笑)。

 喜安:(笑)

 川本:大体そうなの。俺も!プロレスに例えだすとひじょーにわかる。

 喜安:劇団名がブルドッキングヘッドロックですから。

 川本:世の中の人間全てを分けるのは、プロレス好きか、あるいはプロレス好きじゃないかだとすら言える。全てのことがプロレスで例えられるじゃん。

 喜安:そう。ただ、当てはまるんだけど、年々そのことが俺、これ皆に伝わってるのかなと思い始めて。

 川本:(笑)。そうなんだよね。プロレス好きじゃない人と、だんだん距離が離れていくっていうか。でも、より一層、プロレスに近くなってると思ってるでしょ。

 喜安:そう

 川本:やっぱりそうだ。ピンと来ていない人とどんどん距離が離れていく。でもね、考えてもみてよ。格闘技やって相手の腕折って、俺が強いんだってやっても、しょうがないんですよ。

 喜安:そうなんですよ。昨日ね、今度のブルドッキング22回公演「スケベな話」の台本を20ページほど、役者さん達に読んでもらったんですよ。甲子園に出場することになった高校球児の話なんですけど、チームが勝つために試合までの3日間、オナニーを厳禁にするっていう話の冒頭の20ページ。これが本当に得るものがなんっにもない話なんだけど、それをさんざん聞いてると、結果、だんだんね、登場人物が愛おしく見えてくるんですよ。勝ちたいという欲求のために何を捨てられるか考えたら、彼女だったり自分の中の性欲だったと。自分の手元にあるなけなしのなにかは、性欲だったという。それで闘おうとしているんですよ。

 

川本:愛だね。

 喜安:自分では、そこまで深く書いてるつもりはないんだけど、シンプルに書こうとすると、そういう姿が見えてくる。ただひたすらお互いの胸にチョップ打ってるだけの会話なんだけど、これが1時間2時間続いてもずっと見ていられる。そういう

愛を持って見ていられるような作品になればいいなと思ってやっている。

 

川本:そうそう、喜安君の作品はずっと見てられるんですよね。

 喜安:それは一番嬉しい。

 川本:登場人物が無垢なのかなぁ。

 喜安:どうなんだろうね。無垢なのかな? どっか歪んでいる人もいるかも。

 川本:歪んでいるけど、それがストレートなんだよね。

 喜安:歪みに正直だったり。

 川本:スケベな話っていうのと、愛について歌うのとは近いのかもしれない。ものすごくシンプルに一つのことをまじめにやる結果、愛おしく見える。

 喜安:ああ、そうかもしれない。結果、ちっちゃくかっこうつけてたりとかすると、それ違うんじゃねーのって。ちっちゃくカチンときちゃうんだよね(笑)。

 (3週へ続く)

 

ゲスト・プロフィール 喜安浩平(きやす・こうへい)

1998年ケラリーノ・サンドロヴィッチが主宰するナイロン100℃『Φ(ファイ)』で舞台デビュー。以来、ナイロン100℃の俳優として、演劇ユニット「ブルドッキングヘッドロック」の作・演出家として、さらには、人気アニメ『テニスの王子様』海堂の声優として、さまざまなジャンルで才能を花開かせている。川本主宰「時速246億」にも、vol.03より脚本を提供している。現在、ブルドッキングヘッドロックの次回公演『スケベの話』の上演に向けて、稽古の真っ最中。

 

ホスト・プロフィール 川本成(かわもと・なる)

欽ちゃん劇団1期生として在籍。1994年“あさりど”結成。主な出演番組としてTV『笑っていいとも!』9代目いいとも青年隊、『王様のブランチ』他、TV・ラジオ・舞台に多数出演。現在はTV『スタイルプラス』へのレギュラー出演や、アニメ『テニスの王子様』、『遊戯王デュエルモンスターズGX』他で声優として活躍の場を広げ、舞台では『小堺クンのおすましでSHOW』、『冒険者たち』他、また自ら『時速246億』を主宰し、定期的かつ精力的に舞台をプロデュースしている。 

★お知らせ★その1
喜安浩平さん作・演出の舞台のおしらせです!
2010年度サンモールスタジオ最優秀団体賞受賞記念公演
ブルドッキングヘッドロックvol.22 女々しくてシリーズ
『スケベの話』
日程:2012年2月29日(水)~3月11日(日)
会場:サンモールスタジオ
作・演出:喜安浩平
出演者:
<セイなる夜編>
永井幸子 山口かほり 藤原よしこ 深澤千有紀 伊藤聡子 津留崎夏子 林生弥
陣内ユウコ 深川奈緒美(あやかし髑髏) ザンヨウコ 栩原楽人
<バットとボール編>
西山宏幸 篠原トオル 寺井義貴 小島聰 猪爪尚紀
小笠原東院健吉 藤原慎祐 松木大輔 緑川陽介
川村紗也(劇団競泳水着) 佐藤みゆき(こゆび侍)
チケット予約・お問合せ:http://www.bull-japan.com/

★お知らせ★その2
川本成さん主宰 時速246億公演のおしらせです!
時速246億vol.A「no.721」
日程:2012年4月22日(火)~5月2日(水)
会場:新宿シアターモリエール
作・演出:御笠ノ忠次
出演:飯野雅彦・海老澤健次・郷本直也・清水宏・DAIZO・豊永利行(スーパーエキセントリックシアター)・宮下雄   也(RUN&GUN)※50音順/川本成
料金:前売¥4,500 当日¥4,700(全席指定・税込) 
チケット:3月18日(日)10:00~一般発売開始
      e+(イープラス)http: //eplus.jp/jisoku246oku/(PC・携帯)
ローソンチケットhttp://l-tike.com/jisoku246oku/(PC・携帯)
           0570-084-003(Lコード:30092) 0570-000-407(オペレーター対応)
時速246億ホームページ:http://www.jisoku246.com/
お問合せ:萩本企画 欽劇事務局 03-3795-5259

★お知らせ★その3
河村隆(CV:川本成)4thシングル発売のおしらせです!
あの場所まで-sloping road-
発売日:2012年2月15日(水)
定価:¥1,000(税込)
メディア:マキシシングル
品番:NECM-10170
発売元:株式会社ティー ワイ エンタテインメント
販売本:キングレコード株式会社
(C)許斐剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト

★お知らせ★その4
川本さんが主宰している、時速246億の第5回公演『グレイトフルデッド』のDVDが、2011年11月30日(水)に発売となりました! 劇場の興奮と臨場感をご家庭で味わえます。この機会に、ぜひお求めください。アニメイト他、CDショップなどで取り扱っておりますので、お問合せ下さい。
 時速246億vol.05『グレイトフルデッド』DVD絶賛発売中
【定価】¥4,500(税込)
【品番】NEBS-10001
【発売元】株式会社ティー ワイ エンタテインメント
【販売元】キングレコード株式会社
時速246億HP http://www.jisoku246.com/

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