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第16回ゲスト「川尻恵太のオレ哲学」第3週

2017-0419_0186連載対談「川本成のオレ哲学」(略してオレ哲)。16回目のゲストは、演劇からお笑い、小劇場から乃木坂46の舞台まで幅広く活躍する川尻恵太さんです。最終回の3週目は、演劇に携わる人々の未来を語る、川尻さんの哲学が爆発です!(撮影:須田卓馬)

COLUMN  2017 10/7 UPDATE

川本:川尻くんとは、コミュニティみたいなものができて今に繋がってるよね。水野美紀ちゃんの「プロペラ犬」と246億がコラボした時も川尻くんにお願いしたしね。最近は、本当にすごく幅広くやってるよね。

川尻:でもそれも成さんの紹介ですよ。今、仕事してるネルケプランニングさんは、成さんが川尻くんおもしろいよって言ってくれたのがきっかけで。

川本::乃木坂46の舞台もやってるしね。だって、まさか乃木坂46の舞台やるなんて思ってなかったでしょ?

川尻::そうですよ。しかもネルケさんも、*pnish*に一度だけ短編の脚本書きましたけど、そんなに一緒に仕事してない僕に、「乃木坂46の舞台をどうしても川尻くんにやってほしい」っていきなり連絡くれましたからね。それは、僕というより僕の周りにいる人たちがオススメしてくれたことによって、実際の2倍ぐらいの実力で見てもらってるからだと思う んですよ、多分。

川本::実力だよ、実力。実際、カルチャーに関して川尻くんはものすごい詳しいじゃない? 今のこの時代ね、アニメとかゲームとかがこんなに社会に影響を及ぼすって誰も想像してなかったけど、オレも御笠ノくんも、実は漫画とアニメとゲームっていうのが好きだったりして、川尻くんもそこはすごいわけですよ。今は2・5次元の舞台なんかもあったりしてすごく川尻くんと時代と、タイミング的にフィットしたんじゃない?

川尻::そうですね。

川本::そういうのも運だよね。乃木坂46とも舞台作ったりね。

川尻::乃木坂46メンバーの名前をちょうど番組を見て覚えたって感じの時だったので、そこはタイミングよかったのかなと思いますね。そこからまたいろんな話を頂いて、仕事の幅も広がっていった感じです。

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川本::乃木坂46の舞台「じょしらく」観に行ったけど、何がすごいって、同じ台本だったとしても、好きじゃない人が書いてる物と好きな人が書いてる物はやっぱり厚みが違うっていうのを思ったね。演者側もノリが違うよね。川尻くんはちゃんと好きだから、裏の裏まで考えてるよね。おもしろいことだけ書けばいいってわけじゃないじゃない。裏側の土台みたいな所をちゃんと考えてるから、乃木坂46のみんなが、ちゃんと私たちのことを見てくれているんだなって思って演じてる気がした。

川尻::乃木坂46の公演に関して一番気を付けたのは、とにかく 舞台を好きになってもらう ということでしたね。舞台を好きか嫌いかってすごく作品に出る なと思っていて、実際、稽古が始まった時に、あんまりみんな舞台が好きじゃないという状態だったんですね。というのも、彼女たちにとって舞台というものは、それまですごく過酷なものだったみたいで。メンバーと比べられて、落とされたり上げられたりで、嫌な場所というイメージがあったみたい。とにかく彼女たちに終わったあとにもう1回やりたいって言わせてやろうと思ってましたね。

川本::うんうん。

川尻::基本的に 僕、怒らないんです。とにかく怒らないで、それこそ哲学じゃないですけど、僕の現場では、怒られる前にやらなきゃいけないことの方が大事だよ、ということを教えたいなと思ってるんですよね。この業界、すごく厳しいじゃないですか。でも怒られてからやるっていうのは、自分で発見したことじゃないんですよね。理由は明確で“怒られたからやる”になってしまうんですよ。僕はどちらかというと、自分で発見していってほしい から。「怒られたからやるような人にはならないでほしい」というのは本人たちに伝えましたね。自分がやりたいからやる、自分が楽しみたいから、もっとおもしろくしたいからやるという根幹を鍛えていかないと。大人たちは本番までに形を作らないといけないから、形をつけられるし、形にはなる、見せられるものにはなるけど、芯にあるものは形じゃつけられないし、本人がそう思わないものは、強度が弱い。だから僕は、形は汚くてもいいから、下手でもいいから、楽しんでやってくれ と言いました。こういうことの方が大事だと思うんですよね。商業演劇だと、そういうことを教えてくれることってあんまりない。

川本::確かに。

川尻::最初からこうするべきだとか、それこそ僕が嫌いだった部活じゃないですけど、嫌なんですよ、本当は自由なはずの舞台上で制限がつけられて、こうじゃないとダメだ、バカヤローとか怒られながらやるのは。中学、高校の自分だったら辞めちゃうなと思っているので。そんな自分にとってすごく刺激的だったのは、ANDとか成さんもそうですけど、とにかく楽しんでやろうってこと。そのほうが僕には合っているし、その延長上にあることのほうがぶっ飛んでておもしろいんですよ。

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川本::乃木坂46の舞台はお客さんがほぼ男性じゃないですか。その人たちがみんな喜んでるんだよね。そして、きっと彼女たちが喜んでる様子を見ると、倍嬉しいんだろうね。やっぱりわかるじゃないですか、この子本当はやりたくないんだろうな、けど頑張れ、みたいなことって。実は、そこが一番伝わる部分かなというところがあって、すごくピースフルだなと、そりゃ輝いて見えるよねって思ったね。

川尻::終わるときに、みんながまたやりたいって言ってくれたので、2回連続でやることになったんですけど、やっぱりどの仕事をしても、それが目標ですね。またこの芝居がやりたいと言ってもらえること が。

川本::もう~、川尻くんに頼む理由がわかるね。

川尻::モメないし(笑)。

川本::あとは、誘ったら断らない。飲みに誘うのでもお仕事に誘うのでも、川尻くんの中では「やりますよ!」ていう精神があるよね。

川尻::だから 痛風になった次の日が打ち上げだったんですけど、ちゃんとお酒飲みました からね。

川本::それはやめたほうがいいよ(笑)。

川尻::(笑)足引きずりながら行きましたからね。

川本::飲まない方がいいよ、っていうのは断らなきゃだめですよ。

川尻::痛み止め飲みながら、酒飲んでましたからね。

川本::痛み止めをビールで飲むというね(笑)、ホントにそこまで行くとおもしろいなと思いますよね。

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川尻::本当にありがたいことにいろんなことに声をかけて頂いて、いまだにやったことないことをやらせてもらったりしてるので。こんなことやったことないぞ…と思うんですけど、それをやる時ってすごく初心に帰れるというか、慣れてないことをいまだにやりたい んですよ、すごく。手探りの状況でやりたい!

川本::北海道の開拓精神なのかな。パインソーとかに出てる若い子でも気になる子がいるんですよ、渋木(のぼる)くんていうんですけど。彼は20歳? 21歳かな?

川尻::そうですね、21歳ですかね、今。

川本::彼は20歳で北海道から東京に出てきたんだよね。川尻くんとかの、ちゃんとそういう精神を継いでる感じがするよね。川尻くんが20歳の頃の感じが渋木くんに見えるでしょ?

川尻::今、若い人を育てるというと、ちょっと語弊があるんですけど、若い人にどうやったらチャンスが回せるかと思ってる んですよ。というのも、僕がチャンスをわりと貰ってた側だと思うので。そういうのがなくて辞めていく人ってものすごく多いなと思っていて。去年、北海道で「れっとうのはて」という舞台をやらせてもらって、それも札幌でずっと役者を続けてきた付き合いの長いメンバーに出てもらったんですけど、それがすごく評判が良くて、そうやって東京から札幌に帰ってやった時に、札幌の人たちとやってると、辞めていった人たちの顔が見えちゃって。今だからありがたいことにお客さんが入るんですけど、この状況がもう何年か早かったら辞めなくて済んだやつもいたのかなって思うんですよね。それが去年の公演の時にすごく思ったことだったんです。

川本::なるほど。

川尻::だから、できるだけ自分で仕事を作り出して、若い人に仕事を振りたい、作れる場所を与えたい。僕はすごくありがたいことにラーメンズという人たちにスタッフで入れてもらって、全国公演とか大きいホールで演出するときはこうする、どれくらいの役者さん、スタッフさんが関わっているか、物販はどれくらい動くのか、ということを運良く、若いうちに教えてもらったので。札幌で同じくらいのキャリアでおもしろいものを書いてても、まだ大ホールでやったことない人はいるし、これってホントにちょっとした差だと思うんですね。なので、そういう人たちにたくさんの人に観てもらえる場が一度でも与えられていれば何かが変わるんじゃないかとずっと思ってて。まだ実現はしてないですけど、東京の人たちと札幌の人たちで、ちょっと大きなホールで何かできないかな、とは思ってるんです。

川本::いいね!

 

川尻::その時にハリウッドの映画じゃないですけど、脚本家が何人か集まって会議しながら作るというようなことを、札幌の脚本家と東京の脚本家でやって、みんながあのプロジェクトに関わったよって言える状態を作りたいと思ってますね。

川本::素晴らしいね。おもしろいね。そのプロジェクト、まぜてよ。

川尻::ぜひぜひ! 成さんは、札幌と東京を行き来してくれて、すごく札幌の人たちに良くしてくれるので。

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川本::札幌の人たちっておもしろいんですよね。違うと言えば、東京の人とは全然違うしね。昼間仕事して夜から演劇をやるって、東京の人はそんなことしてないもんね。

川尻::あと、良い意味で垢抜けてないので。みんな10年くらいやってるから技術はあるけど垢抜けてないから、なんかいいんですよ。小慣れた感じもないというか。

川本::パインソーのマサルさんとも話してたんだけど、今はFacebookとかで昔なら会えなくなってたような同級生とも連絡がつくようになったし、もっと言うと距離がどんどん縮まってきたじゃないですか。だから札幌と東京で演劇を同時にやるということができるようになってくるからね。もっともっと広がっていくよね。

川尻::そうですね。飛行機でも1時間半かからないくらいで行けちゃうので、アクセスはどんどん良くなってくるかなと思いますね。

川本::東京で昼公演やって、同じメンバーで夜公演を札幌でやるってこともできるようになってくるかもですよ。

川尻::おもしろいですね。

川本::そういう無茶苦茶なことをやれるようになってくるというね。川尻くんとは飲みながら話すことがたくさんあって、でも弱点としては朝起きると忘れてるという…。

川尻::そうですね(笑)。

川本::だいぶアイディアは出てるはずなんだけどね。

川尻::次々出てるから、形になる頃には、いつ話したことだったか忘れちゃってますよね(笑)。

 

★川尻恵太さん お知らせ★
<舞台>
AD-LIVE2017[演出]
2017年9月・10月@千葉・東京・大阪
http://ad-live-project.com/

ハンサム落語 第九幕[脚色]
2017年10月11日(水)~22日(日)
http://www.clie.asia/hr9/index.html

順風男女ベストコント集『7UP』新作コント集『順風ジャンボ』[脚本]
2017年10月14日(土)~22日(日)@下北沢OFFOFFシアター
http://junpu-danjyo.com/

ベニバラ兎団vol.22「ICE CREAM GOOD BYE」[脚本]
2017年10月25日(水)~29日(日)@新宿村LIVE
http://www.benibarausagidan.net/

エレキコミック第27回発表会「Lemon Lime 100% Girl」[構成]
2017年11月1日(水)~5日(日)@下北沢本多劇場
http://www.elecomi.com/

twitter @ sugarboykiller

 

★川本 成さん お知らせ★
<舞台>
舞台「ACCA13区監察課」
2017年11月3日(金・祝)~12日(日)@品川プリンスホテル クラブeX
http://www.acca-stage.com/

「ONLY SILVER FISH」
2018年1月6日(土)~17日(水)@紀伊國屋ホール
http://www.mmj-pro.co.jp/onlysilverfish/

<映画>
「ONLY SILVER FISH」
2018年春公開予定
http://www.mmj-pro.co.jp/onlysilverfish/

<テレビ>
アナログBANBAN
AT-X 初回放送 毎月第一日曜22:30~23:00
https://www.at-x.com/program/detail/7978

<ラジオ>
ナルウザクスダの!
インターネットラジオステーション音泉 毎週月曜配信
http://www.onsen.ag/

おしゃべり会 戦車部
インターネット放送局 ケーズステーション 不定期配信
http://www.kzstation.com/
blog「Naru’s blog’n boy」 http://ameblo.jp/kawamotonaru/
twitter @Runarurunaru

 

 

 

 

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